パールよりダイヤ？

松屋がジュエリーブランド「エネイ」を

今年3月に立ち上げました。

 

日常のファッションの1部として

ダイヤモンドを楽しんでほしい

という思いを込めているようです。

価格帯は、約1万〜35万円程度と

幅広く、公式ECサイトおよび

8月27日から松屋銀座本店1階で

販売するとのこと。

 

合成ダイヤは何年も前より作られ、

日本のジュエリーフェアーでも販売

されてきています。

 

「ダイヤは宝石の王様」といわれていま

すが、多くの人にとっては、やはりパール

よりダイヤのほうが根強い。

 

「養殖パールと同じ。

欧米で急速に市場が伸びている。

「エネイ」は松屋がブランドコンセプト

から、生産、販売まで手掛けるため、

その分コストを抑えられ、価格に反映できる。

このブランドを通して、百貨店で買い物

をしない若年層を取り込むのが目的。」

 

宝飾品の売上が落ちてきていますが、

やはり高額商品はものが動きにくい

時、一つ売れるとぐんと数字が行く魅力はあります。

 

価格的に本物のダイヤよりは、安く販売

しますから、ターゲットを広げやすいと

考えたのではないでしょうか？

 

 

5～6年前より、パールの売上がおちて

きました。

業社も倒産が増え、御徒町のショップも

なくなるところが多くなりました。

 

パールは多くの方にいきわたったのでしょうか？

パールの場合、定番商品を所持していれ

ば、社会的お付き合いにも不自由しない

からという区切りもつき、

以前ほど売れなくなってきたとも考えられます。

 

お嫁入りの3点セット、就職祝いに、

入学祝いにと人生の折々にプレゼント

されていた、パール。

 

この数年間でめっきりへったように思います。

パール製品は定番を持っている方は

新たなオリジナルも、もったいない感覚

があるのか、買い求める方が減りました。

 

パールは小さいものでも、6mm～8mm

位ありますから、リングにしても、少々

飛び出すデザインになります。

 

 

普段使おうと思うと、現代向きではない

のかもしれません。

私も今年からダイヤ中心に制作販売する

予定で準備中です。

 

松屋のブランド立ち上げも、自社製品

だから価格的にさらに安くご提供出来る

と踏んだようですが、たしかにそのとおりです。

 

途中の中間業者が入らないほうが、

ダイレクトに売上になり、お客様には

その分差し引けます。

オリジナルブランドのメリットですね。

あとは、その後のサポート体制もしっか

り出来るようにすることが大事です。

特にジュエリーの場合は。

 

百貨店の目的

上記にお知らせした松屋の取り組みでも

同じですが、低額の合成ダイヤの

ジュエリーブランドで、若い層も取り込みたいと。

 

若い客層を取り込みたい。

これが本音だと思います。

船橋東武

 

私も百貨店に出店していると、高齢者が

本当に多いということを実感させられます。

 

随分前からのどちらの百貨店で言われて

いますが、若い方の来店が少ないです。

なんとか若返りをしたい。

そんなことから、若い方が興味を引く

よう、店内を改装があちこちで続いています。

 

その結果、全体的に見てどちらも成功

したとは言えないように思えます。

 

購入先はたくさんあります。

ネット販売で携帯からも手軽にお買い物

が出来る時代ですから。

競争は厳しい。

 

 

改装後、出店するとがらりと人の流れと

客層が変わり、若い人は来ず、売上は

下がりという経験が、必ずというほどありました。

 

高齢者の方は高額商品を購入してくれる

大事な客層でもあるのですが、それも失

ってしまう結果になるわけです。

 

お客様の声として聞いてきましたが、

・自分の店が撤退してしまった。

・若い人用の服ばかりで、買える店がない。

こんな話をしょっちゅう聞いています。

 

実際には、港南台の高島屋がそうでした。

港南台の高島屋は、もうとっくに閉店しました。

ここでも、上記のような話を聞きました。

 

東京郊外の若者の街の百貨店も、渋谷の

ような若者対象にと大掛かりのリニュー

アルをしたが、大失敗したということで、

その提案し実践した店長は左遷された

という話も聞きました。

 

吉祥寺東急

 

どうやっても若い客層を取り込めないようです。

若い方は百貨店のカードを作ってくれません。

来店する頻度がなくなりますね。

 

70歳以上になると、実用品は別にしても

消費は少なくなるように見受けられます。

 

年金暮らしだからと、百貨店であちこち

の商品を眺めることを楽しんでいらっしゃいます。

 

購入までには至りにくいです。

余裕のある方はほしいと思えば購入され

ますが、最近こういう方は百貨店でお見

受けしなくなりました。

 

百貨店に若い方の来店を望むには、歴史

が長い百貨店だけに、イメージを変える

ことはかなり難しいことなのでしょう。

 

高松三越

 

店内、店舗のレイアウト、自由な雰囲気

作り、など百貨店の中でのプロデュース

は難しいのでしょうね。

 

銀座三越新館も開店当時はすごい人気

でしたが、私のお客様も、期待はずれ、

がっかりしたという感想を持たれた方

が何人もいらっしゃいました。

 

まとめ

・松屋がジュエリーブランド「エネイ」立ち上げ。

・合成ダイヤの自社ブランド、製作販売、低価格。

・百貨店の目的は、若年層の取り込み。

・百貨店の売上が落ち始めた頃より

若年層向けにリニューアルは続いている。

・その結果、高齢者の入店数がへり

客層がかわり、その結果、売上も落ち

続けていた。

・閉店に追い込まれた百貨店も実際にはある。

 

参考資料

松屋がジュエリーブランドを立ち上げ　合成ダイヤ使用の「エネイ」で半年間で1億円を目指す