[ジュエリー作家の作業内容]ガンになりやすいって本当?
劇薬の硫酸&石綿
昔から、ジュエリー制作は劇薬の硫酸を
使用することからよく言われていました。
私が始めた40年前は、石綿も当たり前に
使用していました。
今は、さすがに工具屋さんも扱ってはいません。
硫酸は希硫酸にして使用するのが、一番
きれいに能率よく仕事がはかどります。
金属は火を当てると、酸化膜が出来
ロー付け(溶接の一種ローズケと読む)
ができなくなるため、火を使ったあと
希硫酸で酸洗いをして、溶剤をつけて
金属と金属を接着するための、ローを溶かし付ける作業。
硫酸は、昔は薬局でも購入できましたが、
今は扱っていないことが多いので
不便でもあります。
そんな時代だったから、癌になる人も
多かったのかもしれません。
電解研磨
電解研磨とは、メッキの反対に
金属を一皮とかす電気研磨です。
細かいところまで液体が電気を通して
研磨する機械です。
磨けない場所に、すみずみと行き渡らせる研磨です。
シルバーを電解研磨にかけるには、
青酸カリを使うと、きれいに電解研磨が出来ます。
この青酸カリを手に入れるのも今は苦労ですが、
なにより体に悪いので、業者に依頼しても
断られるのが当たり前の時代になりました。
K18は劇薬を使わずともきれいにできる
電解研磨の液が売られています。
希硫酸にしても、その蒸発した飛沫を
吸ってしまうこともあります。
青酸カリも液状にして使うのですが、
電解をしている最中は、常に空気中に
舞い上がっていますから、知らず知らず
吸ってしまいます。
美しいものは、このように体には
悪い薬品を色々使って、出来上がるものなんです。
最終研磨のバフ研磨
メガネ制作、ガラス工芸、などなども
同じかと思いますが、バフ研磨という工程があります。
何ミクロンという細かいキズを付け磨き上げる作業です。
そこで飛び散る研磨剤。粉塵。
防じんマスクを付けて作業をしないと
肺に入ってしまいます。
プロ仕事というものは、なんと体に良くない
害のある作業が多いのでしょう。
まとめ
本日はジュエリー作業の内容を
お伝えしてみました。
どの工程も体に毒な工程が多いです。
・硫酸
・石綿(今は石膏ボード使用)
・青酸カリ
・バフ研磨の粉塵
エツコナカムラ・アクセサリーブランド|
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