パーツの一部製造中止や工場閉鎖

フルオーダーを受け、デザイン画は

すぐにも見ていただけ、決定できても

いざ制作という段になって、必要な

パーツはもう手に入らなかったり、

鋳造を依頼していた工場が、突然

閉鎖になっていたり、毎日

何が起こるかわからない状態の

宝飾業界です。

デザインを考えるにも、必要な工程を

初めに確認してから、できる範囲で

デザインを考えるしかない事態に

なってきました。

 

見積もりを出すに当たり、パーツ

価格を聞いていても、いざ作る時

購入する時点で、在庫なし、注文

しても、いつ納入されるかわから

ないとの事。

 

これではデザインを変更せざるを

得ない。

 

今までのような自由なデザインが

しにくくなりつつあります。

 

ジュエリー制作工程をわかりやすく

多くのかたはどのようにして

ジュエリーが作られるかは

殆ご存知ないです。

 

まずはデザイン決定したらWax制作に入ります。

これからは、ジュエリー制作工程を

色々な形で発信して、宝飾業界への

理解や興味を持って頂こうかと

思います。

 

それぞれの専門職から成り立って

いる業界。

 

 

下の動画は、鋳造されたばかりの

磨き前のK18リング。

これから磨きます。

中央の空間に、小さな石枠を5つ

ロー付けします。

 

Waxから地金製品になったら、

仕上げに入り、石枠をロー付け。

石留め。

最終仕上げで完了。

 

そのため、どこがかけても

良いものは作れなくなります。

 

消えかかる工程の職人

・ヤスリ職人

・ふいご職人

・彫り留め職人

（小さな石を留め付ける人）

・鋳造専門の職人

（出来不出来が、会社の運命を背負う

くらい重要なポジション）

・仕上げ職人

（鋳造された商品を磨き上げる）

 

これらは今に始まったことではあり

ません。

 

需要が少なくなれば滅びていくのは

当然です。

 

まとめ

・宝飾業界は制作中止や工場閉鎖が増えている。

・ジュエリー制作工程を発信し、興味関心を

もっていただく。

・消えゆく職人業

ヤスリ、ふいご、石留め、鋳造、仕上げ職人などなど。