シルバーとプラチナ、同じ色だけど何が違う？

厳密に言えば色は全く違います。

シルバーは白っぽい銀色、プラチナは黒っぽい銀色。

どちらも新しい時に並べてみるとわかりやすいでしょう。

シルバーをロジュームメッキすると、プラチナ色になります。

 

＊違いの種類＊

・色が違う。

・1グラムの価格が違う。

・重さが違う。（＝比重が違う）

・商品の大きさの限界が違う。

・地金（金属）の性質が全く違う。

 

 

シルバー・プラチナそれぞれの地金の性格とは？

＊地金の性格の比較

★重さ（比重）

・シルバー　軽い。比重が10.5

・プラチナ　重い。比重が20.5

 

★硬さ

・シルバー　わりと柔らかい。

・プラチナ　さらに柔らかい。

　　　　　　言い換えれば、粘っこい。

どちらも柔らかいので、変形防止にリングの厚みは重要。

 

 

★熱の伝わり方

・シルバー融点　シルバー950は、930度。

伝導率は良いが、加工作業の場合は、加工品

全体に同じ温度にしないと、溶接加工など出来ない。

（サイズ直しで石などを外す必要がある）

 

・プラチナ融点　　1768度

融点がかなり高いため、酸素ガスの利用が必要。

人の目に悪影響が出るほどの高温。

 

そのため、溶接用のサングラスを使用。

一ヶ所だけ熱を当てるだけで溶接できるため

石を付けたままでも、サイズ直しができる。

 

★傷取り（仕上げ直し等）

・シルバー　比較的素早く取ることが可能。

・プラチナ　浅い傷でもかなり時間がかか

　　　　　　り手間がかかる。

 

★腐食

・シルバー　なし

・プラチナ　なし

 

★変色

・シルバー　空気中の亜硫酸ガスにより変色。

・プラチナ　わずかずつ変色は起こっている

　　　　　　が、気が付きにくい。

 

★換金性

・シルバー　１ｇ単価がかなりやすいため、

　　　　　　ある程度貯めてからでないと、

　　　　　　まとまった金額にならない。

　　　　　　現在以前より高くなったため、

　　　　　　売却が可能になった。

・プラチナ　ゴールドより上がり下がりが

　　　　　　激しいが、確実に現金に換金

　　　　　　できる。

 

★加工時間

・シルバー　厄介な手間はかかる。

　　　　　　そのため時間がかかる。

　　　　　　

　　　　　　厳密な時間はデザイン

　　　　　　の複雑さで違うが、　

　　　　　　シルバー独特の特徴で、

　　　　　　火があたった後は、薄い

　　　　　　被膜がミクロンの層でで

　　　　　　きる。

　　　　　　

　　　　　　その薄茶のミクロン級の

　　　　　　被膜を取りきらないと、

　　　　　　曇りがちの仕上げになる。

 

・プラチナ　先に述べたように、浅い傷を

　　　　　　取るのも非常に手間と時間が

　　　　　　かかります。

　　　　　　全体の仕上げとなると、熟練

　　　　　　が必要。

　　　　　　傷をヘラでつぶしてから、

　　　　　　ヤスリがけしそのあと仕上げの

　　　　　　作業に入る職人さんもいる。

 

プラチナ専門の職人さんもいるくらいです。

そのくらい面倒な作業になるので、加工賃も高額です。

 

作り手により金銀プラチナの得意不得意あり

この世界も、なんでもオールマイティーに

する人、どれかひとつに特化して受ける人もいます。

 

そのくらい、各貴金属の性格が違います。

シルバーの得意な方は、比較的シルバー

専門のかたが多いです。

 

プラチナはシルバーより、使うバーナーも

違えば、溶接の際の、溶剤も高いので加工

者は限られるかと思います。

 

プラチナ得意な職人さんは、シルバーを

嫌う傾向にあります。

ゴールドが得期な職人さんは、シルバー

を嫌う人もいます。

 

 

まとめ

＊違いの種類＊

・色が違う。

・1グラムの価格が違う。

・重さが違う。（＝比重が違う）

・商品の大きさの限界が違う。

・地金（金属）の性質が全く違う。

 

・重さ

シルバー比重　10.5

プライな比重　20.5

 

・硬さ

シルバー　柔らかい

プラチナ　さらに柔らかい

 

・熱の伝わり方（融点）

シルバー　930度

プラチナ　1768度

 

・傷取り（仕上げ直し等）

シルバー　比較的素早く取ることが可能。

プラチナ　浅い傷でもかなり時間と手間がかかる。

 

・腐食　どちらもなし。

 

・変色　

シルバーは黒変あり。

プラチナはほとんど気が付かないが、ある。

 

・換金性

シルバーはかなりの量が必要。

プラチナは少量でも多少まとまる金額。

 

・加工時間

どちらも手間と時間がかかる。

 

・作り手により金銀プラチナの得意不得意あり

プラチナ専門の職人さんがいる。

金やプラチナ専門の職人さんはシルバーが苦手。

 

＊追伸＊

当アトリエ舞ジュエリーは、修行時代に

オールマイティーになりたくて、

金銀プラチナすべての技術の修行をして

まいりましたので、自由にデザインし、

お客様のご要望に答えられるよう、

見積もりをしながらご希望に添えられる

体制で、経験を積んできております。