[ジュエリーの修理]アクセサリーとジュエリーの修理は全く別物
違い1 素材の違いが修理方法の違い
百貨店に出店中よく修理品を持ち歩いて
いる方が、修理品を取り出してたずねら
れることがあります。
その殆どが、ジュエリーではなくアクセ
サリー品なのです。
貴金属もそうでないものも同じものと
思っていらっしゃるようです。
金色であればいつの間にかK18と思い
込んでいる方もいらっしゃいます。
しかし、刻印も紛らわしいものもあります。
が、調べればすぐに、貴金属かどうかは
わかります。
また、嘘の刻印もあります。
銀でも純銀でもまったくないのに、
純銀の刻印。
そういうことから、お預かりしたものは
必ずしらべます。
違い2 金属の接合は、ハンダ付けかロー付けかの違い
貴金属は、金、銀、プラチナが貴金属
です。
それ以外はジュエリー業者はお断りするのが基本です。
素材が違うと修理するときの使用する材料が違います。
また、金銀プラチナ以外の金属、地金は扱っていません。
貴金属修理に欠かせない、バーナーが使えません。
融点が低いハンダ使用になります。
必要がないので置いていないところも当たり前にあります。
バーナー
よほどのお得意さんの場合は、銅でも
アクリルでも真鍮でも私はお受けいたします。
修理の仕方は、お客様にとっては
修理代の安いやり方を
優先してほしい考え方のため、
ジュエリーデザイン&制作する者に
とっては、アイデア次第です。
プライドを捨て、お客様本位で取り組みます。
頑丈なロー付け(ろーづけ)ではなく、
もろいハンダ付けになります。
また、アクセサリーは接着剤をよく
使いますが、ジュエリーは接着剤と
いうものはほとんど使用しません。
石が外れた枠 接着剤のみで付けていた。
銅いぶしの仕上げになっている。
こんな大きな石を接着剤だけで取り付け
ていた。
石枠を作ると高くなるからと、落下防止
の処置をご希望で、シルバー丸線で保護
パールを取り付ける時、立てた芯に
接着剤をつかうくらいです。
ジュエリーは何十年もって当たり前として制作します。
そのため、一時的な止め方の接着剤は使用できません。
商品価値の考え方にも違いがあります。
アクセサリーでは当たり前の制作方法と
して、メレダイヤ風の透明なガラス制品
のカットもの、これらは接着剤で止めま
すから、ある程度時間が立つとポロリと落ちます。
それは当たり前のことです。
アクセサリー販売の方がそのクレームが
入って困ると言っていました。
購入される方は、そのことを理解して購入してください。
アクセサリーもジュエリー同様に、
彫り留めという技法でガラス玉を止めて
いたら、とんでもない価格になってしまいます。
違い3 ネックレスの留め具の取り付け方の違い
アクセサリーでつかうパーツは上の画像
のようなボールチップを使うことが
多いようです。
ジュエリー業者は、このようなパーツは
売っていませんので使いません。
ジュエリー業者は下のようなつぶし玉を使います。
このように、ワイヤーに入れたら、
ペンチで潰してワイヤーを固定させます。
糸を使用するときは、糸を取り付ける
やり方があるので、パーツなどは使わず結び止めます。
ボールチップは取り付け部分が、その分間延びします。
つぶし玉は間延びせずスッキリと仕上がります。
糸の場合も、留め具に直接絡め止める
ため、間延びする遊びがでません。
このように使うパーツも違います。
まとめ
・アクセサリーとジュエリー修理の違い
・素材が違えば修理方法が違う
・1 接合の違い
ハンダ付けがアクセサリー
ロー付けがジュエリー
・2 ネックレスに使うパーツが違う
アクセサリーはボールチップの仕様が
多い。
ジュエリーはつぶし玉を用いるか糸を
使用の場合は結び方でしっかり結ぶため
パーツは不使用。
エツコナカムラ・アクセサリーブランド|
舞ジュエリー
舞ジュエリーでは、
シルバーリングやピアス、チョーカーヘッドやペットジュエリーも制作しております。
大人の女性に向けカジュアルエレガンスをポリシーに、デザインから石留まで、一貫制作。
常識に捕らわれない、「シンプル&ダイナミックな造形美」を追求しております。
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