[夏のパール]パールってか弱いと思っていませんか?
作り手から見たパール
昔からパールの扱いは慎重に、丁寧に
とても繊細だから、気をつけて扱わな
ければなんてイメージがありませんか?
確かに気をつけなければいけないこともあります。
特に夏。
使ったら、すぐに乾拭きをする。
リングなら、手を洗う時一緒に
石鹸の泡で表面を洗う。
作り手からすれば、実際はなかなか
たくましい物です。
パール自体の性質とパールネックレス
の糸についての注意を、混同して記憶
しているように思います。
昔のパールネックレスの糸は
絹でした。
なので水に濡らしてはいけない、
と言われていて、それをパールは
水にぬらしてはいけないと、勘違いして
いる方が多いと感じることがあります。
高温のお湯の中に入れると、変色する。
ともいわれますが、実際はかなり熱く
ても色は変わりません。
一体何度くらいで変色するかは、
私はわかりませんが、指を入れて
熱いと感じ、さっと引っ込めるくらい
の高温でも、変色したことはありませんでした。
完成したリングからパールを外す作業
サイズ直しや修理の時、安全を図って
一旦パールをリングや、土台から
外して作業をしますが、細身のk18
リングに乗っているパールを外す時
熟練の職人さんは、パールをつけた
そのままで、パールを指でつまんだ
まま、地金に火を当て取り外します。
接着剤は熱に弱いことを利用しています。
たまに、瞬間接着剤が指について
取れなくなって慌てた方も多いと
思いますが、注意書きにもお湯に
浸して取るよう説明されている
こともありますね。
そういうわけで、パールを立てている
芯に熱が伝わると接着剤はとれパール
は外れます。
私もパールから離れた箇所から
リングに火を当て、パールの芯に
熱を伝わらせて、外しています。
気をつけないといけないのは、
やりすぎると、パールを焦がしてしまいます。
パールにおこげが出来てしまうのです。
しかし、一番手早く外せる方法です。
パールはか弱そうに見えてしっかり者
エレガントな雰囲気を醸しながらも
水にも強くお湯にも強く、丈夫で
扱いやすいのがパールです。
以前に書いたブログで、「手洗い時に
ついでに、パールも洗ってください」
というのが今でもよく読まれているようです。
これグーグル検索1位になったブログです。
そのように手洗いついでに、パールも
その石鹸の泡で表面を洗ってください。
パールの弱点とは?
人の油や塩分です。
これがパールの表面を溶かしてしまうのです。
表面が溶けるとは、どういうことか?
酷いときは、ベトベトになり形は凸凹になります。
こうなったらどうにも修復は無理です。
大事にしすぎて、ティッシュにくるんだり、
脱脂綿で包んだりしてしてしまうのも
厳禁です。
ティッシュや脱脂綿に使用されている
漂白剤の影響を受け、変色の原因になります。
長持ちさせいつまでもきれいな状態で
いてもらうにはとにかく使用後は乾拭き。
しまい込みすぎず、時折外の空気にも
さらして、つまりお使いいただき、
必ず拭き、たまに、上等のオリーブ油
をほんの僅かでいいので、柔らかいもので
拭いてあげてください。
汚れもこれで落とせます。
表面の乾燥からも守れます。
人の肌と同じと考えるとわかりやすいかもしれません。
汚れを落とし、保湿をする。
乾燥すると、パールも同じで粉を吹いた状態になります。
まとめ
・パールは決してか弱くはない。
・少々の熱、お湯、にもびくともしない。
・弱点は、人の油と塩分。
・まめに拭くことをおこたわると
表面がベトベト凸凹に変形する。
・手を洗う時、ついでにその泡で
パールも洗うとメンテナンスになる。
・大事にしまい込みすぎないこと。
・ときおり、上等なオリーブ油で
表面を拭く。
汚れを落とし、乾燥も防げる。
・乾燥すると、白い粉を吹く。
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