何年も前の状態のままでいたら、何が起こる？

・使ったまま仕舞えば、表面の変化だけでなく、糸も劣化する。

・ワイヤーは丈夫だが、パール用ケースで２つ折りにすると、折れて切れやすくなる。
　折れると元に戻らなく、切れる原因になる。

 

 

糸とワイヤーどちらにしたらいいのか？

それぞれメリット・デメリットがありますが、糸でつないだ方が、

カーブがなだらかで柔らかいので、ソフトな感触で自然な流れです。

 

ワイヤーは糸より丈夫ですが、ごわついた感じがあります。
ワイヤーが折れると真っ直ぐにはならず、切れやすくなる。

★高額のパールは特に糸つなぎにしたほうが良いと感じます。

 

ノット（結びコブ）を粒と粒の間に結びコブを入れるつなぎ方をお薦めいたします。
万一糸が切れた時バラケ防止になります。

下の画像のネックレスの場合はノット付きがいいですね。

 

 

このようにロングネックの場合は、外出先でもし切れたら道路上で
四方八方散らばります。
実際良くご依頼をいただきます。
数が全部は拾いきれなかったけどと。

 

ワイヤーの場合は、シリコンの小さなクッション材を粒と粒の間に入れますが、

切れたときは全てがバラけ飛び散りますし、一つ一つのパールが美しくは見えにくいです。

昔は絹糸でパールをつないでいたので、早め早めの糸替えが必要でした。
が、今はパール用の糸（化学繊維）かまたは、ワイヤーで繋ぐことが殆どです。

 

糸は昔よりも丈夫になりましたが、こちらもパールのメンテナンスのつもりで、

５年置きくらいに、専門店に糸替えに出されると一番良いです。

切れなくとも少々糸が伸びたりもします。
パールもある程度消耗品です。
真珠層の状態のケアーもしてもらいながら、糸替えするのがベストです。

 

 

その他普段のお手入れは？

使用後は、

• ●ご面倒でも「使ったら拭く」です。
  ●人の脂や塩分が真珠層を溶かしていきます。

 

どんな変化が起こる？
１　永くしまいっぱなしにして粉が吹いたようになる事も。
２　表面がベトベトしている。
３　黄色く変色している。

 

パールは人の肌と一緒です。
乾燥や脂汚れ塩分にデリケートです。

対処法の仕方
１　粉吹きパールになった場合
真珠層の厚いパールはパール専用の磨き粉を使ったり、ざっと軽くバフをかけると
きれいになりますが、やはり低価格のパールの場合は真珠層が薄いので、
磨けないこともあり、磨いても光りにくいと思っていて下さい。

 

２　表面がベトベトの場合

ベトベトは人の皮脂や塩分の影響で、真珠層が溶け出しているのです。
オリーブオイルで拭くと良いという事も言いますが、程度によります。
私の経験上全くびくともしませんでした。

円形もかなり崩れていて、真珠層が
壊され歪な形になっていました。
ここまで、ひどくならないように注意して下さい。

 

３　黄ばんでしまった場合

黄色い変色は真珠層を少し磨くしかないですが、

これも薄い真珠層はすぐに真珠の核が現れてしまいます。

ので、真珠専用の磨き粉で磨けるのは高級品にのみ可能とも言えます。

 

 

まとめ

面倒がらず、

 

• ●一回一回の、から拭きが長持ちの秘訣。
• ●パールの長持ち具合は、真珠層次第。
•  
• 購入時は、照り艶の良いものを選ぶ。
  ということを心がけて下さい。