養殖真珠も種類があります

有核と無核真珠、半形真珠と大きく別れます。

• 1　有核真珠

有核真珠はアコヤ貝真珠、クロチョウ貝真珠、シロチョ貝珠。

「核」と「ピース」を入れ核の表面に真珠層を形成させます。

• 2　無核真珠

マベ真珠と淡水真珠は無核です。

核を使用せずピース（外套膜の一片）を使用。

核がなくとも無核の真珠になります。

3　半形真珠

母貝の内面の真珠層に半球状の核を接着剤で

接着し、表面に真珠質を分泌させて作ります。

半形真珠は、マベ真珠が有名です。

マベ以外にも、シロチョウ貝、クロチョウ貝、

アワビ、淡水産貝でも養殖されます。

半形真珠は、必ずしも半円だけではなく、しずくやハート状もあります。

現在養殖に必要な母貝は、人工採苗によって

生産されていて、3年半～4年掛けて育てます。

挿核手術に適する大きさになったら、半球状の

核を貝殻の真珠層部分に、接着剤で接着し半年～2年間養殖する。

この間に真珠質が核の表面に分泌されていきます。

現在の核は、シリコンなどの樹脂が多くつかわれています。

冬に採取された貝殻内部に、できた半形の真珠

は切り取られ、塩とともに磨かれます。

半形の真珠の中の不純物は取り除かれて、中に

特殊な核を入れ、シロチョウ貝の貝殻真珠層で裏張りをします。

マベの特徴は珠の高さ、直径よりドームが高い

ほど形も、半円真珠に近くなり色光沢もいいです。

その色はマベの特徴で虹色の光沢をしています。

しかし、養殖時サイズの大きな核を入れる手術

は、貝への負担も多く、良質な珠に育つのはむずかしいと言えます。

通常の大きさは13～15ｍｍが多いです。

19ｍｍ以上もまれにあります。

マべ以外の貝を使用して作られた半形真珠は、

マベ半形真珠より品質が劣るものが多いので、ご注意ください。

まぼろしになっていく？マベ真珠

すっかり国内ではお目にかかれなくなりました、マベ真珠。

このブログでも何回か述べてきましたが、

どこの業者さんも、在庫がなくなり次第できえてしまいます。

舞ジュエリーでもあと２～3個ほどになりました。

半形だから大きくても、使いやすいという便利さがあります。

価格も適当で、お求めやすいのが魅力です。

マベがもう入荷しないのは、日本での販売取引が

かなり減少したからでしょうか？

いろいろ調べてみましたが、答えがわかりませんでした。

通常のパールの見本市も、以前は神戸で行われて

いましたが、もう何年も前から香港に移動しました。

国の力が衰え、消費力がかなり悪くなったからとも言えそうです。

まとめ

・真珠にも種類がある。

・有核真珠、無核真珠、半形真珠。

・有核真珠は、シロチョウ貝、クロチョウ貝、

　アコヤ貝を使用して養殖する。

・無核真珠は、イケチョウ貝、ヒレイケチョウ

　貝を使用の淡水真珠。

・半形真珠は、マベ真珠。半球状の核を接着し

　て、表面に真珠質を分泌させてつくる。

・マべ真珠は現在、日本には規制がかかり入荷はしなくなった。

・半円形で大玉、色艶に特徴あり。