プチリフォームとは？

当アトリエでの説明になりますが、

販売しているジュエリーの中から

選び、お手持ちのリングの石を

セッティングするイージーオーダー

のことを、当アトリエではこう呼んでいます。

地金は金銀プラチナお好きなものを

選び、お持ちの石を入れて完成させる。

 

当然地金は、その時々の相場で価格

は変わりますが、好きなデザインを

イメージではなく実際に制作した

画像を見て決定できるメリットが

あります。

 

デザインにより金やプラチナには

不向きでもシルバーなら作れるな

ど、理解しやすく納得が行く方法でもあります。

 

各貴金属は性格・特徴がバラバラ

銀には銀に向いたデザインがあります。

金には金に向いたデザインがあります。

プラチナも同じです。

 

何が違うためそれぞれにデザイン

を違えたほうが良いのか？

 

それは、比重が違うから。

比重が違うということは

1ｇの重さが違います。

 

グーグルには下のような説明がされています。

比重とは一辺が1cmの立方体、

いわゆるサイコロ状の水の容積の

重量1gが基準となり同じ容積で

金は19.32g、プラチナで21.45g、

銀の場合は10.50gになります。

 

●銀の特徴

このように、銀が一番比重が軽い

ので、大ぶりデザインでも重く

なく、自由なデザインを楽しめる

メリットがあります。

 

が、磨き仕上げはプラチナ同様

非常に手間がかかる、厄介者です。

 

手間がかかるのは同じでも厄介さ

が違います。

 

人の性格で表すと、銀は生意気盛りの

中学生で、反抗期世代。

 

鋳造で上がったばかりの銀は、

何ミクロンという茶色の被膜が

全体をびっしり覆っています。

 

これをしっかり取り去らないと

銀の本当の美しい銀色が現れません。

 

これが手間なんです。

量産ものの多くは、他の貴金属より

価格も安いため、通常は取らずに仕上げます。

 

すぐに黒く変色するのはそのためです。

取りきらないと変色が早いです。

変色は悪いことではなく、本物の銀の

証拠ではあります。

決してマイナスなことではありません。

 

●プラチナの特徴

プラチナの大きな特徴は、ついた傷は

なかなか取り切れないのが特徴。

 

ヤスリで削って傷を削っても

そのヤスリの傷をまた別のヤスリで

削る。

 

そのヤスリで出来た傷をまた別のヤスリで削る。

 

この用に手間のかかる特徴があります。

なかなか傷が消えないのです。

 

傷が消えにくいのに、傷が付きやすい

柔らかさがあります。

傷つきやすい地金なのです。

 

そのため、メンテナンスは豆に必要です。

また、プラチナの色味も、完璧に磨くと

磨かないとは微妙に違ってきます。

完璧に磨くとさらに黒光りのする銀色

になります。

 

シルバーの銀との色違いは、銀は

白っぽい銀、プラチナは黒っぽい銀。

銀色でも色が違います。

 

別の言い方をすると、銀は優しげな

柔らかい銀色。

プラチナは重厚感のある、グンと

高級感のある黒い銀色になります。

 

人の性格でいうと、プラチナは

ねちっこい、陰気な気難しい性格。

 

●ゴールドの性格と特徴

銀やプラチナと比べると、

明るく素直で陽気な性格。

一番扱いやすい地金です。

 

とにかく仕上げも一番楽な地金です。

ヤスリですぐに傷はとれるし、

ヤスリで取り切れなかったとしても

バフ研磨機をかけるときも、バフで

消えることもあります。

 

手のかからない作り手思いの性格

です。

下のシルバーリングをK18に作り替えメレダイヤを入れた

しかし今現在は、一番高額な地金になりました。

予算にあわせると、デザインで妥協

しないと作れません。

 

デザイン優先すると予算はオーバーしやすくなります。

ここらへんが難しいです。

 

予算内で妥協しないデザインでリフォームするには

・選ぶ地金を考える。

銀素材なら、他の地金よりｇ価格が2桁違いますから。

・一番地金を食うリングの部分のデザインを節約する。

予算調節する場合、リングを作るときは

リング（ウデという）を細くすることです。

リングはぐるっと指を巻きますから、

地金を食います。

・巾の出ないリングにすること。

・厚みは妥協できません。

長持ちさせるためには、ある程度の

厚みは必要です。

 

 

プチリフォームよりさらに気楽な作り替え

これは作り手のアイデア次第で、アクセサリー感覚で

作り替えをすると安価です。

 

それができるかどうかは、そのものを見てからでないと

言い切れませんが。

 

そのために作り手に率直に、持っているものを見せ

相談すると良いです。

 

柔軟な思考のある作り手であれば、何かしら

アイデアを提供してくれるでしょう。

 

まとめ

・プチリフォームとは、すでに販売され

ているジュエリーを空枠にして、お手持

ちの石の石合わせをすること。

・金銀プラチナの各地金の性格はバラバラ。

・各比重が違うため、それぞれに向き不向きな

デザインがある。

・比重が一番軽い銀はデザインが自由にできる。

・銀、プラチナは手間のかかる地金。

・金は一番楽な地金だが、高額な時代。

・リフォームは、予算重視かデザイン重視か。

・予算もデザインも妥協しないためには、

リング（ウデ）の部分を細くすること。

厚みは、長持ちさせるため妥協してはいけない。

・プチリフォームより安くする方法は、

アクセサリー感覚の作り方をすると良い。

が、出来ないものも多いため、作手に

相談する必要がある。

 

＊ご相談は無料でいつでも受け付けています。
ジュエリーを拝見しないとわかりにくい時は

ZOOMで拝見しながら、お答えしたいと思います。

問い合わせから、こちらへメールでお知らせ下さい。

日にちや時間をすり合わせたいと思います。

完全無料ですので、ご安心下さい。

 

ジュエリーデザイン・制作に関わっ

て40年。

どんな疑問や心配、不都合をお持ち

か、私も参考にさせて頂き、仕事に

生かしたいと思います。