芦屋大丸百貨店

 

今はむかしに戻りつつある

昨日のブログでも触れましたが、昔のように

貧富の差がはっきりしてきました。

 

今の言葉で言えば、格差社会。

ジュエリーは一時期、ある大手のメーカーさん

の力で、10代のOLさんでも気楽に買える、低価格の貴金属が人気でした。

 

なかなか手の届かないとされていた、ジュエリー

を広く底辺にまで広げた功績がありました。

 

しばらくその後、急に倒産しました。

社員も知らず隠密の倒産でした。

 

このころよく急に倒産するという自体があちこちで続きました。

 

バブル崩壊のその後のなりゆきかもしれません。

社員たちは出社したら、会社に入れない。

店に入れない。

上司は雲隠れ。

連絡も取れない。

 

そんな一時期がありました。

私の仕入れ先の地金やも、以前からの長い取引先

の加工業者の社長に、ゴールド200ｇ持ち逃げされたという話も、直接聞いたものです。

 

大手の仕事をして関連倒産した会社です。

あの頃はこういう関連倒産が多数ありました。

その中の一社と私も取引していました。

 

船橋東武百貨店

 

まだまだ、コロナ禍、経済が破綻？

今、もしかしたら同じようなことがおこっているかもしれません。

コロナ前より苦しい経営は続いていましたから、

コロナでさらに追い込まれたでしょう。

 

先日も新潟の鋳造会社からメールが入りました。

全く知らない業者です。

ネットショップから連絡先を見つけたようです。

 

ホームページを見ると、ある程度の規模の会社の

ようで、お願いしやすい環境に見えましたが、新潟は遠すぎます。

宅配のやり取りに送料が掛かりすぎます。

 

今大口の仕事はまず無理です。

小口でやりくりできないと継続は難しい時代です。

小規模の私のアトリエですからなおさらです。

 

ジュエリーは特に、買える人、買えない人はっきりしてきました。

今始まったことではありません。

もう、4,5年前からそうです。

貧富の差は年々続いています。

現場で販売していると、はっきりわかります。

 

買いたいけど買えない、または買わないよう引き締めている。

そういうお客様が増えました。

 

高松三越百貨店

 

組織に入るより初めから独立

ジュエリーを仕事にしたいというかたと、時折出会います。

しかし、難しい業種です。

必要、便利な商品とはちがいます。

 

ターゲットが狭い、ある程度のクラスのお客様と

波長があわないと、購入につながらない。

 

趣味としてデザイン制作するのはとてもいいです。

実益にもなるし、友人からは頼まれますし。

しかし生活費を稼げる様になるためのプロは、難しいです。

 

職人として就職も募集していません。

これは昔からそういうところです。ツテがほとんどです。

また、給料がバカ安です。

普通には暮らせません。

 

ジュエリー販売も同じです。

利益をあげるのが難しい業種は、どうしても給料が安めになります。

 

それでもデザインの仕事がしたいというかたは、制作の技術も身に付けて下さい。

潰しがききやすいです。

 

雇われデザイナーは、消えましたね。

殆ど見かけません。

 

有名人ならともかく、デザインだけでは雇ってもくれないし、

それだけでは食べていけません。

 

日本は特に、右脳系の職業はやって行きにくいですね。

ある会社では、デザイナーは雇えないから、

事務員に考えさせているところもあります。

 

との仕事にも言えますが、つづけることが力になります。

どんな事があってもつづけることです。

努力が一番の近道です。

 

しかし、この「努力」というのは誰もが出来る

ことではないということを、最近つくづく感じています。

 

ピアニストの中村紘子さんが、言ってらした

「努力するということも才能なんです。」と。

誰もが出来ることではないということ、つくづく感じます。

 

池袋東武百貨店

 

まとめ

• ●今という時代は、昔とよく似ている。
• ●貧富の差、格差社会になってきた。
• ●デザイナーでは食べていけない。
• ●技術も身に着けたほうが潰しがきく。
• ●努力が一番の近道。
• ●継続は力なり。
• ●ジュエリー関係の就職は殆どがツテ。
• ●努力できるということは、才能。
• ●趣味としては最高。
• ●プロになるのは、稼ぎがむずかしい業種。